ホスピタリティちょっといい話

2010年4月

先輩と後輩の関係

昨日、ブライダル実習室(ブライダルサロン)に放課後お邪魔したところ、真剣な表情で打合せを行なっている二人が。ふと顔を見てみると今年3月に卒業したブライダル科の卒業生と旅行科2年の在校生でした。

「どうしたん?何してんの?」「入社試験があるので、先輩に色々聞いているところなんです」

先輩が学校に来て、後輩にアドバイスをする。そんな光景が今の時期学内であちこちで行なわれているのです。

「ごく自然なこと」と先輩は言うけれど、後輩のために学校に足を運び、仕事が休みの日にきてくれる。それを「自然なこと」とサラリと言えるって本当に素晴らしいことだと思います。

そんな文化がある学校は自然な形で「ホスピタリティ」を発揮しているのだと思います。後輩は晴れて内定し、企業に入社したら、後輩のために「ホスピタリティ」を発揮するのでしょう。ごく自然なこととして。

昨日、その二人と話をして、相手の為に何か行動を自然に起せることこそ「ホスピタリティ」の真髄なのかもしれませんね。

 

 

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一生に一度の思い出

自分自身に大きな影響を与えた「ホスピタリティ」についてお話したいと思います。

今から16年も前の話で恐縮ですが、私がホテルに入社し、一年目のこと。

最初に配属されたのが、「宴会サービス」という部署で、結婚式やパーティの準備や運営を行い、料飲サービスを行うお仕事です。その後約2ヶ月で異動になり、「宴会予約」という部署に配属になりました。主に結婚式やパーティの打合せを行なう部署で、かなり忙しく・・・人手が足りないということで、異動になりました。

数ヶ月が経ち、私の部署に新しい上司Nさんがあるホテルから転職してきました。本当に明るい人で、その方がいるだけで周りが明るくなるような存在で、仕事中いつも歌を歌っていたのを今も覚えています。

冬のある日ブライダルフエアというイベントを行いました。私はまだ新人でお客様の前に出れない状況だったのですが、お客様の来館が予想以上に多く、私も借り出されて新規接客に出ることになりました。そこで初めて接客したのが、Aさん(新郎)&Aさん(新婦)のカップルでした。一生懸命説明したことは覚えていますが、何を話したのか今も記憶にありません。そんなAさん&Aさんカップルに「結婚式はここで決めます!」私に担当して欲しいと言われました。え!それは嬉しいが、、、困ったなというのも本音でした。まだ担当できるだけの知識も無いし、どうしようかと思いました。「私はまだ新人で担当をしたこともありませんので、担当はできないかもしれません」とお伝えしたのですが、「どうしても担当して欲しい」とのこと。

そこでいつも仕事中に歌を歌っている上司のNさんにそのことを話をしたところ、

Nさんは大きな手を私の前に出し、「よかったな。もしなにかあったら俺がフォローするから、担当がんばれ!」と言われ、握手をしました。 本当に大きな手だったな。そして温かかったな。多分私の人生の中で一番嬉しかったかもしれません。

その後専門学校で教鞭をとっていましたが、就職が決まったという報告をもらったら、学生と握手するようになりました。握手をされてホッとした気持ちと嬉しい気持ちが交錯するのでしょうね。泣き出す学生もいました。何人かでもその握手が思い出に残ってくれていればと思っています。

少なくともNさんは無意識にされた握手だったかもしれませんが、私はあれから人生が変わりました。認められるってすばらしいこと。がんばれば認めてくれる人がいるんだ!と。

ひとつの握手がその人の価値観まで変えてしまう大きな力をもったホスピタリティって本当に奥が深い。 

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