ホスピタリティちょっといい話

大きな木から学ぶこと

小さい頃、家にあるものや学校の図書館などで慣れ親しんでいる童話本。
でも、大人になって読み返してみると、小さい頃には気付かなかった想いが出てくることありませんか?

以前紹介した『ハチドリの話』。初めてこの話を読んだときには、すごく心に響きました。

私が知っている童話で、もう一つ、考えさせられる童話 『大きな木』 があります。
この 『大きな木』 は、大阪校のテーマパーク科1年生が毎年成果発表で演じられています。
小道具は、台ひとつだけ。演じる学生たちは、主役以外は全て真っ黒な衣装。体を前面に使い、『大きな木』を演じています。毎年1年生が演じているのですが、そのクラスごとに音楽や照明に微妙な違いがあり、工夫が凝らされているのと一生懸命さが伝わる舞台です。
この授業を通して、チームとしてまとまることの大切さ、人への思いやりの気持ちを養っていきます。

DSC01406.JPG

 

実際のストーリー…気になりますよね?簡単にお話しすると…。


昔、りんごの木があって、ぼうやと仲良しでした。
ぼうやは木と遊び、木が大好きで、だから木もとてもうれしかった。
時は流れ、ちびっこだったぼうやは成長して大人になり、木に会いに来なくなります。
ある日、大きくなったぼうやが木のところへやってきました。木は昔のように遊んでおいでよと言いますが、ぼうやは言います。「かいものが してみたい。だから おかねが ほしいんだ。 おこづかいを くれるかい。」
木はりんごの実をすべて与えます。
次に大人になったぼうやは家を欲しがり、木はその枝を与えました。
年老いたぼうやは旅行をしたいといい船を欲しがります。木はついにその幹を与え、切り株になってしまいました。

 

あなたは、この話から何を考えますか?
無償の愛と感じる人もいるでしょう。
でも、この木がしたことは、ぼうやにとって本当に良かったことだったのでしょうか?

この話を読むと、『ホスピタリティ』の考え方も、少し似通っているところがあるな~と実感するのは、私だけでしょうか?ホスピタリティと思って接したことが、実は相手にとっては不快に思うことだったり…。その人のことを思うあまりやりすぎてしまったり…。
 

そんな経験はありませんか?


私は以前、テーマパーク分野で働いていた際に、多くの身障者のお客様にお会いすることが出来ました。
そんな出会いの中で、身障者のお客様は必ず手伝いが必要と勝手な思い込みでサポートに入っていた私ですが、「自分で出来るので大丈夫ですよ」といわれ、「あっ行き過ぎたサービスになっていたんだな?」と気付かされた経験があります。
自分で出来ることは自分でする。そう頑張っていらっしゃる方に対し、過度のサービスは確かに行き過ぎであったと後で反省したことを覚えています。
 

ホスピタリティと言われるおもてなしは、相手もそして自分も心地よく思えるサービスが、初めてホスピタリティといえるのでしょうね。自分が無理矢理に、過度なサービスをしていても、または、相手が望んでいないのにサービスをしていても押し付けのサービスになり、お互い心地の良い環境ではないですよね。
そうなってしまえば、ホスピタリティにはつながらないのでしょう。


ホスピタリティを発揮するには、相手の目線に立った考え方が大切。
 

簡単なようですが、なかなか難しいということですよね。
でも、何事も相手を想う気持ちがあれば、例え失敗した(相手にとってやりすぎてしまった)としても、次に活かせると思います。失敗を恐れず、ぜひチャレンジしてみてください。
 


それにしても、この大きな木の対象年齢が7~8歳児が対象ということにビックリでした私です。
恐らく、読む世代や環境によって読み手の捕らえ方は変わってくるのでしょうね。

ぜひ一度お読みになってあなたなりの考えを聞かせてもらいたいものです。

111.jpg
 

大きな木
 

■ コメントを投稿

« 前へ   次へ »